セリエは「ストレスは人生のスパイスである」と述べ、ストレッサーがあまりにもない状態は、むしろ人の意欲を低下させ、感覚を鈍化させ、倦怠感を生じさせるとした。
あるいは、過剰なストレスの時と同様にイライラしたり、不安になったり、眠れなくなったりもする。
ストレスレベルと仕事の効率との間には曲線関係があり、ストレスは過少でも過剰でも仕事の効率は悪く、両者の中間にある、オプティマル・ストレス(optimal stress)の時が最も効率が良い。
オプティマル・ストレスの状態の時は、最も意欲的であり、注意力、分析力、記憶力が高くなり、爽快感にあふれ、心も身体も常に平静が保たれる。
このことから、ストレスをネガティブなものとしてのみとらえず、むしろストレスとの調和を図り、マネジメントして行くことが重要だと分かる。
セリエはストレス・マネジメントを、「ストレスのメカニズムを学び、これに応じ人生の態度を調整することによって、ストレスに効率的に対処し、むしろストレスをエンジョイすることである。人生の出来事に対し、ディストレス(悪いストレス)をユーストレス(良いストレス)に変える姿勢をとることだ」と述べている。
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