開発のあいまに

ASP.NET CoreではWEBサーバのSession変数を使わない

ASP.NET Coreは app.UseSession() を宣言することで、WEBサーバ側でSession状態を管理しSession変数を使えるように出来ますが、ASP.NET CoreはHTML5時代のフレームワークなので、Session変数はクライアント側のJavaScriptでSet/Getする実装方式が望ましいです。

負荷を分散し、WEBサーバの負荷を低減する為には必須の設計です。

 

WEBサーバ側(ASP.NET Core)のSession管理については下記が参考になります。

ASP.NET Core でのセッションとアプリの状態
ASP.NET Core MVCでSession管理

 

JavaScriptクライアント側ストレージ(sessionStorage.setItem() / sessionStorage.getItem())については下記が参考になります。

クライアント側ストレージ
javascriptでセッション？HTML5 SessionStorageの使い方

 

 

※WEBサーバのセッション変数とは、WEBサーバー側でセッションごとに保持されるキャッシュ。
WEBブラウザ側のCookieにセッションIDが保持され、WEBサーバー側でセッションIDに紐付くセッション変数を、セッション毎に読み書きする。
WEBサーバーのキャッシュデータ（セッション変数）がWEBブラウザ側に保持されることはない。

はじめてのJavaScript

テックアカデミー(TechAcademy)の「はじめてのJavaScript」が分かり易い。

Chromeを使ったJavaScriptのデバッグ手順を説明している動画

Node.jsよりASP.NET Coreの方が速い

パフォーマンスが重要なSIのWEB開発で使えるプラットフォームを検討した結果、Asp.net Coreに行きつきました。

参考にしたのは、Tech Empowerという会社が定期的に行っている オープンソース系 Web Frameworkのベンチマークテスト。

GitHub Benchmarks for ASP.NET Core でも公開されている。

 

SIで検討可能な主なWEBプラットフォームをパフォーマンス順に並べると。

Asp.net Core ＞ Asp.net Core MVC ＞ Node.js ＞ Play-Scala ＞ Asp.net

プラットフォーム	パフォーマンス
Asp.net Core Linux	1713171
Asp.net Core MVC Linux	831987
Node.js	429494
Play2-Scala	421080
Asp.net MVC	4575

 

測定結果を考察すると、、、

1. Json形式のデータ配信を行うなら、Java Servlet。
2. JavaScriptでサーバサイドも開発したいなら、Node.js。
3. WEBサーバのパフォーマンスを最優先にするなら、Asp.net Core Linux。
4. 特定の機能を極限まで高速化する必要があるなら、その他フレームワークを検討。

Asp.net Core が登場してから、アメリカ西海岸ではNode.jsの開発案件が無くなったという噂の真相が分かった気がします。