Oracleの標準データベース監査を設定したら、本番系のOracleインスタンスが反応しなくなったという事故が、未だに後を絶ちません。
Oracle公式の見解では、Oracleの標準データベース監査を設定しても、パフォーマンスにはほとんど影響しないと謳っているので、それを信じた人が事故を起しています。
http://www.oracle.com/technetwork/jp/ondemand/db-technique/0315-1500-osokunai-359653-ja.pdf
Transaction GeneratorというTPS測定ツールで、標準データベース監査を設定していない場合と、設定した場合とでスループットを比較すると、Windows OS で「audit_trail=XML or audit_trail=XML,EXTENDED」 を指定した場合だけ、Oracleのスループットが極端に低下し(100分の1まで下がる)、本番系で事故を起こしていることが分かりました。 My Oracle Supportにも問い合わせしましたが対処方法が無いようです。(2016/10時点)
検証系ではTPSが低下していることに気付きづらいので注意が必要です。
「Linux OS / Oracle DB 12.1.0.2」の相対スループット
「Linux OS / Oracle DB 11.2.0.4」の相対スループット
「Windows OS / Oracle DB 12.1.0.2」の相対スループット
「Windows OS / Oracle DB 12.1.0.2」の相対スループット
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