話し手が冗談を言っているのに、にこりともしない人がいる。これでは、話し手はひるんでしまう。
わが国では話はまじめに聞くものという風潮が残っていて、おもしろい話をしても、なかなか笑ってもらえない。それに、周囲を気にする「様子見社会」であるため、だれかが笑わないと、だれも笑わない。
笑いを解放するには、「笑いには笑いをもって応ずる」をモットーにした方がよい。
話を聞くとき、笑ったら失礼になると思っている人は、即刻、「笑わないほうが失礼」と認識を改めることだ。若い人は年配者が冗談を言ったら、少々つまらなくても、大いに笑ってほしい。年配者のジョークに、お笑いタレントのようなおもしろさを期待するほうが無理というものだ。若い人が年配者の冗談に笑って応ずれば、相手も以後、次第に笑いのレベルを上げていくだろう。
ユーモア話術の本より
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