マービン・バウワーが生涯手放さなかったという、デューイの倫理学をたまに読んだりしているのですが、ほぼ理解できていません。
たぶん、こういう事を言っているんだろうなと思える場所があって、そこを糸口に読み進もうとしても、難解な文章がすぐに立ちはだかり、思考が無限ループに陥ります。
普通の本を読んでいる時は「著者との感覚共有」という感じがしているのですが、この本を読んでいる感覚は、空想の世界に飛び込むとか、幽体離脱するとか、そういった異次元の感覚になりました。どちらも経験したことはありませんが、この本をひたすら読み続けて読破したら、2つとも経験できると思います。
なにかの本を読んでいた時の感覚に近いな~、と思って思い出してみたのですが、データマイニングの学習アルゴリズム系の本に近いと思いました。学習とは何か?発達とは何か?っていうやつです。ただ文書の難解度はそれ以上。
この本の内容で1つだけ覚えておこうと思ったのは、「道徳的自我」という章に書いてあった、以下の文章です。
・自我は、賢明もしくは慎重でなければならない。
・自我は、他社との関係のなかに含まれている要求に忠実であるべきである。
・自我は、賞賛と非難の判定、是認と否認の適用に熱心で、考え深くあるべきである。
・自我は、良心的であるべきであり、新しい価値や発見や、以前の概念の改訂に積極的意
思をもつべきである。
どれも、優秀な人の必須条件ではないでしょうか? 優秀な人というのは、秀でた能力の持ち主ではなく、自我を正しく形成している人、と言えるのかも知れません。
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