Oracle Database 10g を Windows7 に構築する手順メモ 1.Oracle Database 10g 10.2.0.3 インストール。  ※インストール中に表示される、OSの承認画面や、ファイアーウォールの承認画面は、全て許可するものとし、あえて記述はしていません。  a、解凍してインストーラを右クリックし、「管理者として実行」から起動。   setup.exe  b、インストール方法の選択。   基本インストール:チェック有り   Oracleホームの場所:C:\oracle\product\10.2.0\db_1   インストール・タイプ:Standard Edition   初期データベースの作成:チェック有り   グローバルデータベース:orcl   データベース・パスワード:(任意)  c、製品固有の前提条件のチェック   「オペレーティング・システムの要件」以外でエラーが出ていない事を確認。   オペレーティング・システムの要件を確認中:チェック有り   ※チェック有りにしてシステムの要件を除外し、「ユーザー検証済」にする。  d、サマリー。   インストール先フォルダ: C:\oraclexe\   'Oracleデータベース・リスナー'のポート: 1521   'Oracle Services for Microsoft Transaction Server'のポート: 2030   HTTPリスナーのポート: 8080  e、OSを再起動。 2.Oracle Database 10g 10.2.0.5 パッチ インストール。  ※10.2.0.5 パッチを当てないと、Windows7で正常動作しない。  ※インストール中に表示される、OSの承認画面や、ファイアーウォールの承認画面は、全て許可するものとし、あえて記述はしていません。  a、ORCLデータベースサービスを停止する。   ・スタート ⇒ すべてのプログラム ⇒ Oracle - OraDb10g_home1 ⇒ コンフィグレーションおよび移行ツール    ⇒ Administration Assistant for Windows、を起動する。   ・「ORCL」を右クリックし、「サービスの停止」を選択。   ※停止が完了するまで数分かかる。   ・「Administration Assistant for Windows」を忘れずに閉じる。  e、ORACLE関連サービスを全て停止する。  「コントロールパネル ⇒ すべてのコントロールパネル項目 ⇒ 管理ツール ⇒ サービス」を立ち上げ、以下のサービスを手動で停止する。  b、インストーラを右クリックし、「管理者として実行」から起動。   setup.exe  c、ホームの詳細の指定。   データベース(10.2.0.3)のインストール先を指定する。   名前:OraDb10g_home1   パス;C:\oracle\product\10.2.0\db_1  d、セキュリティの問題について通知を受ける電子メール・アドレスを指定し、、、   電子メール:(ブランク)   セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取る:チェック無し   電子メール・アドレスが指定されていません:はい  e、製品固有の前提条件のチェック   エラーが出ていない事を確認。  g、「インストール」をクリック。   インストール終了画面で、エラーが出なければOK。  h、OSを再起動。 3.Oracleホームの優先順位を調整。  Oracle Client が先にインストールされていた場合、Oracleホームの優先順位が変わるので、Universal Installer を使って優先順位を合わせる。  a、スタートアップ ⇒ プログラム ⇒ Oracle○○ ⇒ Oracle Installation Products ⇒ Universal Installer、を起動。  b、「ようこそ」画面で「製品の削除」ボタンをクリック。  c、「インベントリ」画面の「環境」タブで、「OraDb10g_home1」の優先順位を最下位に変更し、「適用」をクリック。 4.環境変数を追加。  a、「マイコンピュータ」を右クリックし「システムの詳細設定」を選択。  「システムのプロパティ」画面で、詳細設定 ⇒ 環境変数 。  「環境変数」画面で、システム環境変数 ⇒ 新規 。  b、「新しいシステム変数」画面で以下を登録。   変数名:NLS_LANG   変数値:Japanese_Japan.JA16SJIS 5.Windowsファイアウォール  ・「コントロール パネル ⇒ すべてのコントロール パネル項目 ⇒ Windows ファイアウォール」を開き、「詳細設定」をクリック。  ・「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」画面で、「受信の規制」をクリックした後、「新しい規則」をクリックし、「新規の受信の規則ウィザード」画面を開く。  ・「規則の種類」で以下を入力し、「次へ」をクリック。   規則の種類:ポート  ・「プロトコルおよびポート」で以下を入力し、「次へ」をクリック。   TCP:チェックON   特定のローカルポート:1521  ・「操作」で以下を入力し、「次へ」をクリック。   接続を許可する:チェックON  ・「プロファイル」で以下を入力し、「次へ」をクリック。   ドメイン:チェックOFF   プライベート:チェックON   パブリック:チェックON  ・「名前」で以下を入力し、「次へ」をクリック。   名前:ORACLE 6.データベースを新規作成。  スタート ⇒ すべてのプログラム ⇒ Oracle - OraDb10g_home1 ⇒ コンフィグレーションおよび移行ツール   ⇒ Database Configuration Assistant、を起動する。  【データベース・コンフィギュレーション・アシスタント 手順】  a、ステップ1/12 : 操作   ・データベースの作成  b、ステップ2/12 : データベース・テンプレート   ・カスタム・データベース  c、ステップ3/12 : データベース識別情報   ・グローバル・データベース名:(任意)   ・SID:(任意)  d、ステップ4/12 : 管理オプション   全てデフォルト。  e、ステップ5/12 : データベース資格証明   ・すべてのアカウントに対して同じパスワードを使用:チェックON   ・パスワード:change_on_install  f、ステップ6/12 : 記憶域オプション   ・ファイルシステム:チェックON  g、ステップ7/12 : データベース・ファイルの位置。   ・テンプレートのデータベース・ファイル位置を使用:チェックON  h、ステップ8/12 :リカバリ構成   全てデフォルト。  i、ステップ9/12 :データベース・コンテンツ   A、データベース・コンポーネント    ・「Enterprise Manager リポジトリ」以外は、全てチェックOFF。    ・「標準データベース・コンポーネント」をクリックし、遷移先画面で全てチェックOFF。   B、カスタム・スクリプト    ・実行するスクリプトはありません  j、ステップ10/12 :初期化パラメータ   A、メモリー、サイズ指定、キャラクタ・セット、接続モード    全てデフォルト。   E、すべての初期化パラメータ    「詳細パラメータの非表示」をクリックし、「utl_file_dir」の「値」に以下を入力し、「閉じる」をクリック。  k、ステップ11/12 :データベース記憶域   開発環境は、TEMPとUSERSを拡張する以外、基本的にデフォルト。   【ファイルサイズ】   TEMP:200MB   USERS:1024MB  l、ステップ12/12 :作成オプション   ・「データベースの作成」:チェックON   ・「データベース作成スクリプトの生成」:チェックON   ・保存先ディレクトリ:デフォルト   ・「完了」をクリックし、確認画面で「OK」をクリック。  m、終了処理   ・「Enterprise manager configuration succeeded with the following warning -」という警告MSGが表示され    ますが、対応は必要ありません。   ・「パスワード管理」ボタンのあるMSGが表示されますが、対応は必要ありません。 7.リスナーを登録。  スタート ⇒ すべてのプログラム ⇒ Oracle - OraDb10g_home1 ⇒ コンフィグレーションおよび移行ツール   ⇒ Net Configuration Assistant、を起動する。  a、ようこそ   ・リスナー構成  b、リスナーの構成-リスナー   ・追加  c、リスナーの構成-リスナー名   ・リスナー名:LISTENER   ・「この名前のリスナーはすでに存在しています。」というエラーMSGが表示されたら、リスナーを追加する必要はないので、    ウィザードを終了します。  d、リスナーの構成-プロトコルの選択   全てデフォルト。  e、リスナーの構成-TCP/IPプロトコル   ・標準ポート番号の1521を使用  f、リスナーの構成-リスナーを追加しますか。   ・いいえ  f、「完了」をクリックして終了。 8.サービスを登録。  スタート ⇒ すべてのプログラム ⇒ Oracle - OraDb10g_home1 ⇒ コンフィグレーションおよび移行ツール   ⇒ Net Configuration Assistant、を起動する。  a、ようこそ   ・ローカル・ネット・サービス名構成  b、ネット・サービス名の構成   ・追加  c、ネット・サービス名の構成-サービス名   ・サービス名:SLP  d、ネット・サービス名の構成-プロトコルの選択   ・TCP  e、ネット・サービス名の構成-TCP/IPプロトコル   ・ホスト名:localhost   ・標準ポート番号の1521を使用:チェックON  f、ネット・サービス名の構成-テスト   ・いいえ。テストしません。:チェックON  g、ネット・サービス名の構成-ネット・サービス名   ネット・サービス名:(任意)  h、ネット・サービス名の構成-別のネット・サービス名   ・いいえ:チェックON  f、「完了」をクリックして終了。 9.Oracle client の TNSNAMES.ORA にローカルDBを追記。  Oracle client がインストールされている場合、Oracle DB側の tnsnames.ora に追加されたサービスを、Oracle client側  の tnsnames.ora にも反映する。  ※ごくまれに、どうやっても tnsnames.ora を変更できない現象が発生するが、その場合はtnsnames.oraファイルをデスクトップに切り出し、  修正を加えてから移動することで、変更が可能です。  a、Oracle client側 tnsnames.ora のありか。  (10gの場合)> C:\oracle\product\10.2.0\client_1\NETWORK\ADMIN\TNSNAMES.ORA  (11gの場合)> C:\app\(マシン名)\product\11.2.0\client_1\network\admin\TNSNAMES.ORA  b、以下の接続情報を追記。 (TNS名) = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = 1521)) ) (CONNECT_DATA = (SERVICE_NAME = SLP) ) )  n、sqlplusで動作確認。   ・コマンドプロンプトを立ち上げ、sqlplusを起動。    >sqlplus "sys/change_on_install@(TNS名) as sysdba"    >   ・「接続されました」が表示されればOK。 10.DBダンプをリストア。